僕らはきっと、

緑のカーディガンの女の子が目の前に座っている。カメラを取る姿勢が面白く、その姿を携帯で撮ってしまう。知らない喫茶店はケーキが美味しく、彼女が本当に似つかわしい場所だった。喫茶店の似合うカップルがお会計をしていて、僕達は「いいね」と話し合っていた。今、ふと考えてみると彼等にとって、僕達はどの様に見えていたのだろうか。もしかすると、目にも止めていなかったのかもしれない。もしかすると、緑のカーディガンを翌日にでも買ったかもしれない。僕らはきっと、恋人同士に見えていたのかもしれない。僕はきっと、恋人同士だったに違いない。